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カウンセリング: 栄養カウンセリングの技術 ヒント#07 変わり易さを測る  
執筆者: khirota
発行日付: 2010/10/14
閲覧数: 5715
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(M.ケロッグ著『栄養カウンセリングの技術』*より)

雑誌『臨床栄養』2009年7月号〜12月号に連載された米国のモリー・ケロッグによる『栄養カウンセリングの技術』の単行本からの翻訳です(雑誌未掲載)。なお、今回の紹介にあたって原典の日本語題名を改めました。

 

ヒント#07:変わり易さを測る

 

回答に満足できないと、人は理解できないかのようにふるまい続ける。
その結果間違った質問が問われ続けるのである。

ピーター・ブロック

 


変化に対する準備が整っていないクライアントをセラピストが変えることはできません。そんなときでも目標に向かって一歩前進するためにはどうしたらいいのでしょうか?

段階的行動変容モデル」は、30年ほど前に提唱された理論で、人が行動変容を起こす過程を5つの段階(ステージ)にわけ、各々、前熟考期、熟考期、準備期、実行期、維持期、と名付けています。栄養セラピストはクライアントがどの段階にいるのかに応じて異なるカウンセリング技法で対応するわけです。

より新しいアプローチ法である「動機づけインタビュー」では、準備状態を変えるためのより実践的なアプローチが加えられています。ここでは、変化に対する準備状態の尺度として、「重要性」と「自信」が用いられます。

重要性:(なぜ私は変わるべきなのか?)これは個人的な価値観、信条、期待感などに左右される尺度です。ここでは、その変化が彼にとってどういうものなのか、どのような変化であれば変わり易いのかをはっきりつかむようにしていきます。

重要性の測り方

  • これを実行することの重要性を10段階で評価すると何点ですか?
  • なにが変われば重要性がアップしますか?
  • どこが一番問題だと思われますか?
  • 具体的にどこか気になるところはありますか?
  • その部分についてもっとお話しましょうか?
  • どうすればゴールへの近道になると思いますか?
  • どうなれば理想の結果で、どうなったら最悪なんですか?
  • この行動変化を実現したらあなたの生活はどう変わると思いますか?

重要性を見極めるときには、クライアントをどこかへ誘導しようとはせずに、クライアントの意見を聞きます。なにか隠された意味があるように感じたときも、答えを教えるのではなくて、助け舟を出して、一緒に解決に到達するように共同で作業します。

自信:(私は変われるのか?)これはクライアントがどのくらい変化が可能だと思っているかということです。自己効力感(セルフ・エフィカシー)とも呼ばれます。

自信の測り方

  • この新しい行動をする自信を10段階で評価すると何点ですか?
  • どうしたらもっと自信が出ると思いますか?
  • 私にできることはありますか?
  • 過去に何かをうまく変えられたとき、どんなことが助けになったか覚えていますか?
  • うまく変えられなかった経験から学んだことはありますか?
  • 協力をたのめる人はいますか?
  • 全部ではなくて、はじめのところだけにしたらもう少しできるという自信が持てるのでしょうか?

体重減少、血糖コントロールのような大きな行動変容に対する自信でも、もっと部分的な行動(毎朝血糖値を測る、週に二日は昼休みの散歩をする、夕飯のどか食いを減らす)でもかまいません。私の経験では、部分的な行動に焦点を当てるほうが、全体の変化プロセスが順調にいくように思います。あなたの経験に応じて柔軟なアプローチをするのが良いでしょう。

重要性と自信を測ることはカウンセリングの初めには必須ですが、回を重ねるなかで何度も繰り返すこともまた有用です。

たとえば、あなたがクライアントの抵抗を感じたとき、あなたはクライアントの変化し易さを間違って判断している可能性があります。そういうときはもう一度この質問に戻ってみることが必要です。

具体的に何を変えるのか(どの食品を買うか、など)ということは、この過程で自然にでてきます。特に、教育訓練に入る前にこの重要性と自信について聞いておけば、訓練をもっと有効に使えるでしょう。

わたしは、ロルニック、メイソン、バトラー著『健康行動変容:実践家のためのガイド』を読むことを強く推奨します。

(訳・廣田晃一 国立健康・栄養研究所IT支援プロジェクトリーダー)

*Molly Kellog, RD, LCSW: "Counseling Tips for Nutrition Therapists. Practice Workbook Volume 1" Kg Press, Philadelphia, PA, USA (2006)

著者のサイト http://www.mollykellogg.com には最新のヒントがあり、51-100番は無料で読むことができます(英文)。日本語でのウェブ掲載については著者及び関係者の了解を得ています。

 
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