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ニュース ギプス固定できき手が変わる? 脳の働きに変化 2012/02/02 9:35 am
2012.1.24
, EurekAlert より: Tweet
右利きの人がケガできき手を固定して2週間生活をしなくてはならないような場合、脳の中ではどのような変化が見られるのだろうか? について検討した研究。上腕骨を骨折して固定状態にある患者10人を対象に検討、左手を飲食や物書きに利用する状況が発生した。これら被験者の脳を、受傷直後と16日後でMRIを用いて比較検討し、脳の灰白質の状態について調べた。
利き手が短期間でも拘束されると、感覚触知と運動機能に関連する脳の領域が変化していく様子が報告された。右手を支配している領域の活性が低下し、左手の機能を支配している領域が活性化したのである。右手が使えない16日間で左手の機能が徐々に改善していったことは神経科学的に非常に興味深い結果であり、解剖学的にも左手の運動機能が改善するにつれて、右脳の運動領域の脳内物質の量も増加したのだ。逆に、左手の巧緻性が増すにつれて、左脳の運動領域の脳白質が減少した。
本研究の知見は、脳卒中による後遺症治療などに示唆を与えるものである。治療的アプローチにおいて、損傷を受けていない腕が固定されれば、障害を受けている腕を支配する脳領域が活性化して、治療が促進される可能性がある。これまでの研究から、このような療法は良い面と悪い面の療法があるが、今後の検討によって良い面をあぶり出していく必要があるだろうと研究者は指摘している。さらにこれまで言われていた、受傷部位の固定はできるだけ短期間にするべきであるという一般的なガイドラインを、支持するものでもあったといえる。
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ニュース ルテオリンで大腸がんをブロック 2012/02/02 9:33 am
2012.1.24
, EurekAlert より: Tweet
植物フラボノイドの一種であるルテオリンが結腸直腸がん細胞の信号伝達パスウェイをブロックするようだ、という研究。
ルテオリンは植物や果物に広く含有されるフラボノイドの一種である。ラボ実験下で、このルテオリンは抗酸化・抗炎症・抗がん作用などを示すことが知られていたが、疫学的研究からの結果は、あまり明確に根拠となるものが得られてこなかった。本研究では、ルテオリンが直腸結腸がん細胞の性腸に重要な役割のある細胞信号伝達パスウェイ(IGFとPI3K)の活性を抑制する作用があるようだと分かったのだ。
西欧諸国では、直腸結腸がんはがんによる死亡原因の第2位になるようながんである。このがんのがん細胞はIGF-2が通常の直腸組織に比べて上昇することによって判別できる。この上昇は、コントロールできない細胞分化とがんの成長が起こっていることを示すメカニズムの一面であると考えられている。本研究の研究者である韓国の研究者らは、ルテオリンが直腸がん細胞からのIGF-2の分泌を抑制することを示し、さらにルテオリンの作用により、IGF-IRの遺伝子発現が抑制され、IGF-IRの前駆体タンパク質量が減少すること、また、IGF-IRの活性化(リン酸化)を抑制することを認めた。
ルテオリンはIGF-1の刺激性を抑制し、さらにルテオリンががん細胞の中でIGF-1が活性化している場合の細胞シグナルを抑制することが分かった。ルテオリンによってIGF-1に依存したPI3K、Akt、ERK1/2、CDC25cというパスウェイの活性も、それぞれブロックされたことが報告された。これらのパスウェイがブロックされることで、がん細胞の細胞分裂や成長がとまり、やがて細胞死を導くことが可能になると研究者は指摘している。
フラボノイドががん細胞に働きかける役割について、新しい一面を明らかにした研究であるとともに、今後インビボでのフラボノイドの機能についてよりよく理解していくことが、どのようなフラボノイドが有効であるのかを同定する上でも重要になってくるであろうとまとめている。
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ニュース 家族に焦点を当てた小児肥満対策プログラムが有効 2012/02/02 9:32 am
2012.1.24
, EurekAlert より: Tweet
両親をターゲットにした子供の肥満対策プログラムは、効果が高いのではないか、という研究報告。
家族を対象にした以下のような計画を試みたところ、よい結果が得られたという。
・変更すべき行動を確認してください。
・ゴールを決めて進行を観察してください。たとえばテレビの視聴時間を1日2時間以内に減少させるなどの明確な目標を定めてください。
・たとえば高カロリーのデザートの誘惑を制限し、子供がさまざまな果物を選ぶことができるような健康的な選択を促す家庭環境を提供してください。
・失敗を批判する代わりに子供の進歩をほめてください。
・食事は報酬や罰として利用しないでください。
・途中経過は書面やオンラインで追跡してください。
小児の体重コントロールを成功させる方法を特定するためには、より多くの調査が必要である、と研究者らは報告している。
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ニュース 食べ物の写真は空腹感をよびさます 2012/02/01 9:30 am
2012.1.24
, EurekAlert より: Tweet
美味しそうな写真を見ると、空腹感や摂食行動に影響する神経ホルモンのグレリン分泌量が増えることを証明する、ドイツでの研究が報告された。
実験は2回にわけ、1週間のインターバルをおいて行われた。健常な男性8名を対象に、朝8時15分〜午後1時までの間15分ごとに、また10時半〜11時の間は10分ごとに、グレリン、レプチン、インスリンといった、摂食に関わるホルモンの血中濃度を測定した。
対象者は、10時半〜10時45分の時間帯に、1週目は食べ物と関係のない写真を見せられ、2週めは食べ物の写真を見せられた。また、8時30分に朝食、12時半に昼食を提供された。
その結果食欲に影響するホルモンであるグレリンは、まず写真の内容に関わらず、食前30分で上昇した。加えて、食べ物の写真を見せられている間のグレリンの血中濃度変化曲線下面積を計測すると、見せられる前に比べ、30%も大きくなり、食べ物の写真を見た場合のほうが明らかに大きくなった。
以前にマウスを対象とした実験では、グレリン投与後摂食量が増え、人間を対象としたものでは、グレリン投与により食欲の自己評価が上昇したというものがあったが、グレリンの濃度が外部からの刺激で上昇するかどうかについては、未解明のままであったという。
研究者はこの結果から、食べ物に関する視覚刺激を受けると、グレリン分泌が上昇し、脳が反応して、食欲が増し、無意識のうちに必要量以上の食事をしてしまうことが考えられる、としている。
このことは、巷に食品に関する広告があふれ、肥満者の増加が止まらない現状と一致している。「体重に問題がある人はあまり料理の写真を見つめないほうが良いかもしれませんよ」と研究者はコメントしている。
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ニュース 子どもの身体活動を高める指針の多くに傷害防止策がない 2012/02/01 9:29 am
2012.1.23
, EurekAlert より: Tweet
傷害研究と方針のためのジョンズホプキンスセンターと疾病管理予防センター(CDC)の新たな研究は、米国において最も一般的な子どもの多くの活動(散歩、自転車、水泳、運動場でのスポーツ)で増加している傷害の予防を努力する必要性を示した。 現在の小児肥満減少のために推奨されている活動の多くが傷害の主要原因となっているという。
例えば、米国全土において歩いて登校する生徒を増やす試みが進行中である。毎日の登下校で歩く子どもが増えると日常で推奨されている身体活動レベルが増加し、自転車や徒歩での登校の習慣化により身体活動増加につながる。しかし、同時に歩行者の傷害は、米国では5歳から14歳の子どもにおいて主要な過失致死原因の第2位に相当する。
一方で、歩行者の安全のため、道を狭くしたり段差を作るなどして速度を下げるような建造環境を変える対策や道路交通法の施行など多くの効果的な介入も存在する。
傷害の予防が身体活動の増加を高めるための戦略に組み込まれていることが重要であり、考えられる偶発的な傷害の増加を避けなければならないが研究者はこの完成例としてスウェーデンを挙げる。
1954年に、『子どもの安全』プログラムが政府と民間セクターの代表の関与により確立した。このプログラムは歩行、外遊び、自転車、水泳による傷害を減少させるために環境と行動の変化を奨励した政策であった。その効果は劇的であり、1966年から2001年でスウェーデンにおける子どもの傷害による死亡率は50%以上減少した。更に、1990年後半からの『子どもの事故防止目標ゼロ構想』の取り組みを継続し、 自転車と歩行者の安全を促進するために全国の多くの道路を再設計するように努めた。
自転車や歩行は優れた運動で健康上の利益を提供する。サイクリングでのヘルメット着用や、安全な歩道の構築が傷害を予防できることを我々は知っているが、それは身体活動しながら傷害のリスクを減少させる安全構築の一つの手段である。
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ニュース 超微量のアルコールで寿命が3倍に 2012/01/31 9:44 am
2012.1.23
, EurekAlert より: Tweet
少量のエタノールは線虫として知られる小さな虫(ワーム)の寿命を二倍以上延長することができるのではないか、というカリフォルニア大学ロサンゼルス校の研究報告。
ヒトでのアルコール摂取は一般的に悪影響を及ぼすと言われている。非常に高濃度のエタノールを与えられたワームは、神経に損傷を受けて死に至ることが別の調査で示されているが、低濃度のエタノールは有益であることがワームを用いた実験で確かめられた。
ワームは世界中の土壌で見つかり、その中の細菌を食べて育つ虫である。ワームは通常約15日間生存しているが、約10〜12日間は何も食べずに過ごすことがわかっている。
ワームの幼虫にさまざまな濃度のエタノールを与えて調べたところ、低レベルのエタノールはワームの生存期間を20〜40日間に延ばすことが確認された。寿命を延長した最も低いエタノール濃度は1mM(0.005%)であり、68mM(0.4%)以上の高濃度であってもその生存期間は延びなかった。
さらにn−プロパノールとn−ブタノールでもワームの生存期間は長くなることがわかった。しかしメタノールとイソプロパノールでそのような影響は見られなかった。
ワームは飢餓ストレスと戦うため、エネルギーの生合成において直接的に、または寿命延長のためのシグナルとして間接的にアルコールを利用していることが示唆された。
ヒトでの適度な量の飲酒は、心血管に対する健康効果をもたらすと見込まれている。アルコールがワームの長命を引き起こすメカニズムは不明であり、さらなる試験が予定されているという。ワームの遺伝子の約半分はヒトに対応した遺伝子であることから、延命に関係する遺伝子を特定することができれば、ヒトの老化についての研究に役立つと考えられている。
1日1、2杯のワインやビールは、心血管疾患リスクの低下や長寿に貢献することができるかもしれない、と研究者らは期待している。
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ニュース 眠っても嫌なことは忘れない 2012/01/31 9:43 am
2012.1.19
, EurekAlert より: Tweet
睡眠がいやな思い出をやわらげると考えられていたが、むしろ記憶を強化することを示唆する、マサチューセッツ大学での研究結果が発表された。
対象は18〜30歳の健常な106名(女性68名、男性38名)だった。このうち82人は2群にふりわけられ、一方は睡眠群、一方は覚醒群とした。
睡眠群は、午後の時間帯に、コンピュータ画像で画像を見せられ、それぞれの絵に対し受けた印象を、「悲しいか幸せか」と、「落ち着くか興奮するか」という2種類の感情についてそれぞれ1〜9点で評価した。そして12時間後にあたる翌日の朝、前回見たものを含む画像を見せられ、それぞれ見たことがあるかをたずねられ、1度目と同様2種類の感情について評価した。また、睡眠時間記録をつけ、睡眠の質に関する調査を受けた。
覚醒群は、同様の実験を1度目は午前の早い時間に行い、2度目を12時間後の同日内に行った。
残り24名(参加者106名のうち睡眠群にも覚醒群にも属さない)は、概日リズムの影響を調べるため、同じ実験を1度目と2度目の間隔を45分に設定し行った。
また、睡眠群のうち25人は、夢をみているかどうかや脳の働き、REM睡眠について測定できる睡眠ポリグラフ計を、自宅での睡眠中に装着した。
一連の実験結果から、睡眠群のほうが、覚醒群より画像をよく記憶していることがわかった。また、従来睡眠が負の感情を和らげると考えられてきたが、この実験では睡眠群のほうが最初に持った負の感情を、覚醒群より強く持ち続けていたという。このことから、記憶と感情に対して、睡眠は独立した影響を持つ、と結論づけている。
睡眠ポリグラフ計からの結果としては、REM睡眠の時間と画像に対する記憶の正確さは相関がみられなかったという。このため研究者は、睡眠が記憶を強化するメカニズムについては、未解明のままであるとしつつ、睡眠が感情的な記憶や、強い感情を持ったという記憶を保護すると指摘している。
なるほど、ひどくつらい局面にあうと眠れなくなるのは、心を守るための自己防衛なのだろうか。
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ニュース ミラクルツリーがきれいな水を作ります 2012/01/31 9:41 am
2012.1.19
, EurekAlert より: Tweet
ミラクルツリー(奇跡の木)の種からとれる天然成分が水を浄化できるので、発展途上国における飲料水確保に一役買うかもしれないという米国ペンシルバニア州立大学からの報告。
世界には10億人以上ものヒトが衛生的な飲料水を得られない状況が続いているという。報告によれば必要なのはこの木の種と砂だけであり安価に持続的に飲料水を供給できる可能性が示されている。この木はワサビノキ(Moringa oleifera)といいアフリカ、アラビア、インドに広く分布しておりハーブや食用油として用いられているという。
このミラクルツリーの種子の水浄化作用は以前から知られていたが、同時に種子に含まれる水溶性の有機物が水を汚染するのが問題だった。研究チームは、砂粒に種子たんぱく質を吸着させた後水で有機物を洗い流したものを使用することでこの問題を解決したのだという。これならミラクルツリーのほかに必要なのは砂粒だけなのでだれにでもどこででも実施が可能で簡単に飲料水が入手できるようになるというわけである。
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ニュース マラソンで心停止のリスク上昇せず 2012/01/30 9:17 am
2012.1.18
, EurekAlert より: Tweet
この研究は、マラソンやハーフマラソンが一般的に安全で、他の陸上競技と比較して心停止のリスクが比較的低いことを示している。10年間のデータ分析から、レース中の殆どの心臓発作や心臓死の原因は潜在的な心臓病であり、CPR(心肺蘇生法)は生存率を上げることが判明した。
調査は前向き研究で2000年から2010年に米国で行われた全てのレースの最中か直後に発生した心停止のデータを収集した。心停止での生存者と、死亡者にはその親族へこの研究への参加協力を依頼し、参加に同意した人は、心停止、心臓発作に関する情報など全てを広範囲にわたって調査する面接を実施した。心停止後のケアと検死データを含む完全な医療記録は可能な限り収集した。
研究期間中のレース登録者1100万人のうち、マラソンが40件、ハーフマラソンが19件の59件の心停止を確認し心停止となった85%以上は男性であった。つまり人口10万人当たり0.54人と特に高いものではなかった。
男性ランナーの心停止発生率のリスクは近年かなり上昇傾向にあったが原因は不明である。
死亡率は71%であり、これは観客などによる応急処置の可能性があるため院外心停止の割合約92%よりも明らかに良い。死亡者では肥大型心筋症を持っていた可能性が高いランナーもいた。
生存者の中では、潜在的な冠動脈疾患が最も多い疾病であった。多くの心臓発作で致命的な引き金になるプラーク破裂が見られなかったことは大きな驚きであるという。すなわち、長距離ランナーの心停止を引き起こす原因がレース前に行う簡単なストレステストによって検出できる可能性を示唆しているとのこと。
生存に最も強く関連する因子は、心停止の発生や診断を目撃した見物人によるCPRの迅速な開始であり、誰もが学ぶことができる比較的簡単な訓練による見学者のCPRが重要となる。
この結果から研究チームは、今年のボストンマラソンでランナー、家族、観客のために史上初のCPR教育セッションを提供する予定である。
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ニュース 学校のジャンクフードは子供の体重を増やさない 2012/01/30 9:16 am
2012.1.18
, EurekAlert より: Tweet
アメリカで1970年代初期から2000年代後期に肥満児は約3倍に増えているが、学校で購入することができるジャンクフードは子供の肥満と無関係であるかもしれない、という研究報告。
2003〜2004年と2006〜2007年にアメリカで5年生だった子供と8年生だった子供(19,450人)を対象に調べたところ、5年生の59.2%と8年生の86.3%がジャンクフードを販売する学校に通い、その割合は増えていたが、実際に前肥満や肥満の学生の割合は5年生の39.1%から8年生の35.4%に減少していることが確認された。
学校で売られるジャンクフードと体重増加に関連があると予想されていたことから、この結果は驚くべきものであったという。小児肥満を減らすためには、学校以外の環境に注目する必要があるのではないか、と研究者らは提言している。




