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最新栄養ニュース - 女性は必要以上に乳がん検査を受けている

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女性は必要以上に乳がん検査を受けている2013/06/18 6:03 pm

[女性]  女性は必要以上に乳がん検査を受けている 2013.5.17 , EurekAlert より:   記事の難易度 1
  

米国の最新のガイドラインでは、40代の女性に対し定期的なマンモグラフィー検査を推奨しなくなったにもかかわらず、以前と同じ頻度で検査を受け続ける女性が多いようだ。やみくもに頻繁な検査を受けることはデメリットも多いにも関わらず、女性たちは検査をうけたがる、というジョンズ・ホプキンス大学の研究。

2009年に、米国予防医療専門委員会(USPSTF)は、エビデンスに基づいてマンモグラフィー検査の内容を変更した。50歳から74歳の女性には2年に1度はマンモグラフィー検査を続けることを推奨しているが、40歳から49歳で乳がんの家族歴の無い女性には、定期的なマンモグラフィーによるスクリーニングを受けるリスクと有益性について医師と相談して個々に決めていくことを推奨している。

この研究のリーダー、ジョンズ・ホプキンス大学医学部のローレン・ブロック博士らは、マンモグラフィー検査の推奨が変更になった結果、定期的に検査を受ける40代女性は減るのではないかと予測していた。ところがこの世代の女性が検査を受ける割合は変わらなかった。

「患者や医療提供者は、定期的なスクリーニングを40代女性に行うと誤って陽性結果が出たり、不要な画像診断や生検を行うリスクがかなりあるというエビデンスを考慮してもなお、今までの習慣を変えることに躊躇しているようだ。」と、ブロック博士は述べている。「女性は“マンモグラフィーは命を救う”というメッセージを絶えず与えられ、たとえマンモグラフィーが何であろうと検査したくなる。」

マンモグラフィー検査が若い女性に対する影響は様々である。定期的なスクリーニングにより若い女性のガンを同定する割合は増えるが、死亡率は非常に少ない割合でしか減少しない。また過剰診断や生検、乳腺主要摘出術、乳房切除術、数週間の放射線や毒性のある治療薬といった不要な治療を招いていると研究では示唆されている。間違った陽性結果は本来避けることができる治療や心理的なトラウマを招く。見つかるガンの多くは、決して脅威ではなさそうにみえても積極的な治療が行われる。

高齢女性には乳房X線写真によるスクリーニングが推奨されるが、それは乳がんは他の多くのガン同様に加齢による疾患であり、乳がんリスクは年を取るにつれて増加するためである。初期のUSPSTF ガイドラインは、40代女性が定期的なスクリーニングを受けることをより強力に推奨していたが、それが変更されたことで意見団体が反発し、その結果医師の助言により患者が個々に決めていくという妥協案につながった。
一方で米国癌委員会は40歳になったら毎年マンモグラフィー検査を受けることを推奨し続けている。また保険会社は40代の女性の定期的なマンモグラフィー検査費用を負担し続けており、これが高いスクリーニング受診率を維持する理由でもあるだろう。

ブロック博士らは、2006年、2008年、2010年に米国保健局により全国的に行われた行動危険因子監視システムの調査からマンモグラフィー使用データを解析し、484,296名の40歳から74歳の女性からデータを収集した。 2006年および2008年の調査では、40歳の女性については53%がマンモグラフィー検査を前年に受けており、50歳から74歳までの女性については65%であった。変更された推奨を実効後の2010年の調査では、40代の女性では52%および50歳から74歳の女性では62%がマンモグラフィーの検査を受けたと報告していた。

USPSTF の推奨はまた、75歳以上で乳がんリスクが通常程度の女性のスクリーニングに有益性はないと述べている。

ブロック博士は、40代の患者にマンモグラフィー検査を受けるかどうかについて話し合う時、これまでのやり方を変えたがらないと述べている。中には50歳までマンモグラフィー検査を延期できることにホッとする患者もいる。しかしながら、患者の多くはスクリーニングを受けることを続けたいという。

「女性にとって心血管系疾患がはるかに1番の死亡理由であるにも関わらず、乳がんはメディアや社会でも一般的に非常に注目されている。女性は皆、あたかも乳がんの予防をしているように感じたがっているかのようだ。たとえば、『とある40代の女性がマンモグラフィーでがんが見つかったけれど、治療をして完治した』などという話を聞いたら、どんな事実も意味を為さなくなってしまう。女性は検査を受けたいのだ。」とブロック博士は述べている。

出典は『一般内科学雑誌』。 (論文要旨

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