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ウェブ上の栄養情報の評価と信頼性


【はじめに】

 ウェブ上に存在する栄養学関連情報の評価法は、1.検索エンジンのランキング、2.一般的見地からの点数化(作者・会社名の明記、更新が頻繁、広告がない、等)、3.栄養学的見地からの点数化(最新の研究成果に基づいた記述、等)、の3つに大別されます。実際に栄養情報の内容を検討しているのは最後の3だけですが、専門知識のない人にはこの評価法は使えません。そこで専門知識がなくても使える1と2の方法によって、栄養情報としてサイトの信頼性を判別可能かどうかが問題になります。


【対象及び方法】

 Google、Yahoo!、Bing等のウェブ検索エンジンにおいて特定の検索語一語を用いた検索を行い、上位30位にランクされたサイト(検索されるのは個々のページですが、ここではそれを含むサイト全体が対象)の特徴を抽出するとともに、2および3の評価を行い検索ランキングとの関係を調べました。


【結果】

・栄養サイトがランクされない

 検索語として五大栄養素を意味する単語を使用した場合、栄養素によって検索結果に特徴があり、特に、「ビタミン」は日本では多様な意味を持つため、04年にはTV番組、地域子育て支援といった栄養とは無関係のサイトが上位30位中4分の3を占めていました。ただ、この傾向は09年には2分の1まで減少し改善傾向にあるようです。

・検索ランクは内容とは無関係

 現在の主要検索エンジンはGoogle型の被リンク数ランキング(リンクされた数が多いほど上位にランクされる)が基本ですが、リンクを張る人々の大半は栄養学の知識がないと思われます。実際の調査からもサイトのランクと栄養情報の質はまったく関係がありませんでした。また、3つの代表的な検索エンジンで検索上位にくるサイトは順序が異なるもののほぼ同じでした。栄養情報の質という面でも、まったく差は認められませんでした。

・一般的評価法は意外と使える

 外見から評価する2の方法を用いたサイトの評点は、栄養情報の質とは無関係ですが、3の栄養情報の質を見る方法の評点との間に高い関連性がありました。このことから、誰でも使える2の方法でサイトにある栄養情報の信頼性はある程度推定できると思われました。


【今後の方向性】

 当研究所のページも検索エンジンのランキングの対象であり、「健康食品」など検索語によっては上位にランクされますが、五大栄養素についてはそうなっていないのが現状です。ディレクトリサービスを調べていくと、ほかにも質の高い情報を発信しているサイトはいくつもあるようですが、検索されなければ読者は限定されてしまいます。今後、より効果的な情報発信の形態について検討していきたいと考えています(図)。【情報センター/IT支援プロジェクト】




関連研究論文

1) 梅國智子、松村康弘、廣田晃一:Web上の栄養情報の信頼性評価に関する研究、医療情報学、25(Suppl.):1019-1020,2005

2) 廣田晃一、古池直子、細井俊克、海老原美樹:ウェブ上の一般向け健康栄養情報の新たな判別法の検討、医療情報学 27(Suppl.): 1273-1274,2007

ニュースレター「健康・栄養ニュース」第8巻3号(通巻30号)平成21年12月15日発行から転載
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作成:2009-12-22 16:38:30 sakura   更新:2012-2-24 15:52:12 khirota   閲覧数:7867


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